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オペラ座バレエ観劇(二度目の正直) [Ballet]

今日は、普通に公演が有る模様。
まずは昨日のチケットの払い戻し手続きにBoxOfficeへ。

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BoxOfficeは正面から見て左側に回ると入り口がある。
そこでなぜか日本人の若い男女が、ガードマンに詰め寄って「ちょっとそこまで入れてよ!いいじゃない!」と無理矢理オペラ座見学を強要している(←ポカ〜ン・・・)きちんと公開している時間があるんだからその時に来いっつうの。そのおかげでガードマンが不機嫌になってしまい、払い戻しの手続きについて誤った案内をされちゃったよ!ぷんすかである。他の人に聞いたら丁寧に教えてくれて、払い戻し用紙にカード番号やら座席番号やらを書き込んで提出。めるし。

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ネットで取った座席は、馬蹄型のサイドかみ手からの席で、Baigooires Cour 16-3と4。70euro。日本で見ると2~3倍のお値段になります。

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こんな角度で見きれまくり。ボックスの中も、椅子をどかさないと出られない位キュウキュウ。

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レセプショニストさんに扉を開けて貰って入ります。

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が、行ったら違う人が座ってた。ここでごちゃごちゃしてたら配役表を貰いそびれた・・・。

実は昨日予定されていたデフィレがこの日に持ち越されていたのだが、配役表を貰いそびれた私はその事を知らずに開演を迎えてしまった。


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オペラ座バレエ観劇 Lifar/Ratmansky その1 [Ballet]

2011年9月22日19:30 

オペラ座ガルニエ 

Lifar/Ratmansky

Défilé『デフィレ』/ リファール振付『フェードル』/ラトマンスキー振付『プシュケー』

キャスト表を貰いそびれて、なんと開演するまでデフィレ(行進というかパレード)が有る事を知らなかった私。幕が開いたらかわゆいバレエ学校の少女がポーズ。こりゃデフィレじゃん!吃驚!ラッキー!しかし、デフィレの時だけ客席から見える舞台奥のホワイエが、角度的に見えず・・・。昨日押さえておいた席だったら、最上階だけれど正面だったので見えたのにな。

バレエ学校の生徒から団員のコールドバレエ、ソリスト級へと階級の順番に舞台奥から行進し、2番目のプルミエール・ダンスーズと最高階級のエトワールだけは一人でレベランス(お辞儀)をする。拍手の量が人気によって違ったりして結構シビアなんだけれど、思ったより全体的な反応が悪い気がした。昨日だったらもっとコアなファンが多くて反応も良く、もっと盛り上がったんじゃないかな。

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面白かったのは、上手から観ていたせいで、下手の袖の中から様子を見ているダンサーがよく見えた事。一緒になって拍手してたり、舞台を見ようとあちこちに移動してみたり。舞台上両端に整列しているコールドも、目だけキョロキョロ動かして目配せしたりしたりニヤニヤしたりを観察。超競争社会で複雑な人間模様があるだろうけど、いつもと違って緊張感なくニコニコしているダンサー達は皆可愛くて仲良さそう。(に見えた)

最後、最古参男性エトワールが挨拶し、左右に合図するとバレエ団、バレエ学校の全員が出てきてポーズ!なのだが、スタンバイしているダンサーに、そのきっかけが良く見えない様子。奥の方のダンサーが「ブレーメンの音楽隊」みたいに縦に重なって必死に舞台の様子をうかがってるのが丸見えで笑えた。ただ出てくるだけじゃなくて結構複雑なポーズとフォーメーションなのよね。

怪我でずっと休演しているエルヴェ・モロー氏がデフィレには出ていたので、近々復活出来るんだろうと思っていたのだけれど、後日引退の報を聞いた。実力、容姿全てが完璧な素晴らしいダンサーなのに・・・。 うう。

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(↑「パリオペラ座のすべて」DVDジャケットより)


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パリオペラ座バレエ観劇 Lifar/Ratmansky その2 [Ballet]

2011年9月22日19:30 パリ・オペラ座ガルニエ宮

"PHÈDRE"『フェードル』

Georges Auric    Music
Serge Lifar    Choreography
Jean Cocteau    Curtain, set and costumes

Phedre    Marie-Agnes Gillot
Thésée    Nicolas Le Riche
Oenone    Alice Renavand
Hippolyte    Karl Paquette
Aricie         Myriam Ould Braham


「フェードル」は、1950年初演のセルジュ・リファールの作品。(美術ジャン・コクトー!)
フランス劇作家による、ギリシャ神話を題材にした悲劇のバレエで、長らくお蔵入りしていた作品との事。
基本的にはクラシックのステップなんだけれど、時折出てくる絵画というか壁画をデフォルメしたような動きが印象的。正直ヘンテコな振りも多い。
フェードル役のマリ・アニエス・ジロは出番も多くて大変そうなんだけど、これと言っておいしい見せ場は無かった様な気がする。労多くして・・・みたいな。しかし、女王フェードルの貫禄、大仰なギリシャっぽさがしっくり来る容姿、タイトルロールの責任感が、少々苦しい作品の間を上手く埋めていたと思う。
侍女役のアリス・ルナヴァンの方が見栄えのする振りが多く、すごい勢いで高度なテクニックを次々に披露していた。(初演時にもこんなに踊れる人居たのかしら?)他には大好きなミリアム・ウルド・ブラームが観られたのが嬉しかった。彼女の、柔らかな光を感じさせるふわっとしたオーラは今のオペラ座バレリーナの中でとても貴重だと思う。
男性陣は、カール・パケットがやけに若々しく妙にお似合い。ニコラ・ル・リッシュは期待してたんだけれどあまり良い所無かったかな。ニコラはデコラティブな衣裳があまり似合わないかも。
コクトーの美術は、小さな芝居小屋でやればすごく効果的なんだろうけど、重厚なガルニエの舞台では悲しくも「ちゃち」にしか見えなかった(すいません)

因みに、フェードルのジロ、誰かに似ている誰かに似ている・・・と気にかかる。

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参考画像:これはかつてのクロード・ベッシー。この髪の盛り加減と目ばり、どこかで見た・・・(ジロのアップ写真が見つからなかった)

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そうだ、エイミー・ワインハウスだ!ああすっきり。

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"PSYCHÉ"『プシュケー」(世界初演)
César Franck    Music
Alexei Ratmansky    Choreography
Karen Kilimnik    Sets
Adeline André    Costumes

Psyché    Aurélie Dupont
Eros    Stéphane Bullion
Vénus    Amandine Albisson
2 Soeurs    Mélanie Hurel, Géraldine Wiart


「プシュケー」の方は今をときめくラトマンスキー作品という事で期待。音楽(合唱が夢の様だった・・・)衣裳、美術すべてが美しく、良質な絵本の様。(たまにあれ?と思うのもまああったけど)特に花びらのスカートの微妙な質感がリアルで目に楽しい。個人的には風の精みたいな4人組が気に入った。吹き流しみたいな鬘衣裳でひゅ〜っとやってくる。(エアコンのCMに使ったら良さそうよ)ラトマンスキー作品で好きなのは、複雑なステップとリフトを組み合わせながらスピーディーにフォーメーションが変わったりして、舞台に疾走感がある所。振り的にはどこかやっぱりロシアっぽいんだけれど、オペラ座のダンサーは「パリジェンヌでござい」という気迫に満ちていてロシアのダンサーには絶対見えないところが面白い。
プシュケー役のオレリー・デュポンはこの新作にぴったり。美貌、透明感、安定したテクニック、クラシカルさと現代性のバランスが絶妙。(オレリーほど「オペラ巻き」の似合う女性って居るだろうか)エロス役は最初エルヴェ・モローがキャスティングされていた様子。ロマンティックで柔軟な彼の踊りで観たかった・・・。ステファン・ビュリヨンは私のイメージよりマッチョすぎたかな。上半身がちょっと硬かった。
ともかくオペラ座の人気レパートリーになっていくであろう作品の初演が観られたのは幸福。プシュケーだけは2回観たかったな。

Chacott DanceCubeでのレポート(舞台写真が豊富)
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-paris/paris1110a.html

衣裳デザイナーのTVインタビュー(約3分)
http://www.youtube.com/watch?v=f5DTiWqfZ2A


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Sylvie Guillem "6000 miles away" [Ballet]

Sylvie Guillem "6000 miles away"

25 September 2011,Sadler's Wells Theatre

"6000 miles away"は、稀代のバレリーナ、シルヴィ・ギエム主催の東日本大震災の為のチャリティ公演。
ギエムは震災後即支援活動を開始し、4月にはパリで"Hope Japan"、7月にはロンドンで"6000 miles away"と立て続けに自身プロデュースのチャリティ公演を主催。9月のこの公演はすでに再演だけれど、4公演全てSoldOutだった。11月には日本公演もあるけれど、内容と条件が異なる為、ギエムプロデュースそのままの形で観られるこの公演を観ておきたかった。


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"Rearray"(William Forsythe)/ Sylvie Guillem & Massimo Murru

フォーサイスお得意の薄暗ーい照明の中での「素踊り」。フォーサイスはギエムを材料にするとどうしても「インザミドル・・・」風になってしまうのか、なんだかノスタルジー。もしかしたらギエム自身ちょっと違う自分を引き出して貰うつもりだったのでは無いかと余計な推測。

 27'52"(Jiri Kylian) / Aurelie Cayla & Kenta Kojiri

上演時間を承知して観るのが好きなので、タイトルに好感。デュエットで30分近いのは長いんじゃないかと思ったけれど、キリアンらしい浮遊感、静謐な空気が心地よく優しい作品だった。"Bella Figura"という名作を思い出しつつ観ていたら、同じく上半身裸体になったりして、やっぱり来た、みたいな。これも自分の持つキリアンのイメージと相違なくて、ある意味安心だけれど・・・って所。

Bye(Mats Ek) / Sylvie Guillem

40過ぎて俄然チャーミングさが増したギエムと、最高の食材を与えられた料理人状態のマッツ・エックが化学反応を起こして出来た傑作!ムーブメントも曲の使い方も、巧みな映像も面白すぎるんだけれど、見終わった感覚は、彼女の心象風景にどっぷり入り込みはっと我に返った様な、良く出来た小説にひっぱり込まれた感じ。こんな風にユーモラスに軽やかに奥深い表現が出来るんだと、何だかダンスという芸術自体に改めて目から鱗が落ちる。シルヴィ・ギエム&アクラム・カーンカンパニーの「聖なる怪物たち」でギエムがスヌーピーシリーズのサリーに感情移入したエピソードが出てくるんだけれど、大人になったサリーに会えたような気がして嬉しかった。ギエム姐さん、貴女はホントに可愛い大人の女性、そして漢のなかの漢です。


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Sadler's Wellls Theatre [Ballet]

サドラーズウェルズ劇場についてちょこっとメモ。

http://www.sadlerswells.com/

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最寄り駅はノーザンラインのエンジェルなんだけど、私はノーザンラインに乗り換えるのがなんだか絶対イヤなので、いつもバスで行ってます。 エンジェル駅近辺、劇場側は寂れていて何も無いので食いっぱぐれに注意。

劇場は各階に広々としたロビースペースとバーがあり、モニターに流れる今後の公演のビデオ(編集が上手でどれも観たくなる!)を眺めつつゆったり過ごせて良い。

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地下に有人クロークと、セルフサービスクロークがあった!スポーツクラブにある様な、袖にチェーンをかけるタイプ。気軽にコートを預けられて良い。

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Sadler'sWellsTheatreのバス停を調べてたら、HPにあと何分で次のがバス来るかまで表示された!すごーい。

http://www.tfl.gov.uk/tfl/gettingaround/maps/buses/tfl-bus-map/text/stopinfo.aspx?s=1045&r=19

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バス大人気。

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どれも中心部に行くので、乗ってからどこで降りるか考えるのが常。


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